登記と司法書士

『登記といえば司法書士』―この言葉に象徴されるように、司法書士はその100年以 上にわたる永い歴史の中で、登記手続の専門家として、市民の信頼と支持を得てきました。
そのような司法書士に対する市民の信頼は、法律の上でも明らかにされています。

登記制度との深い結びつき

不動産登記制度は、不動産に関する物理的状況と権利関係を公示し、不動産取引の安全に寄与する重要な制度です。司法書士は、登記制度を利用して自らの権利を保全しようとする市民の代理人として、市民の権利の適正な実現のために活動しています。
平成十年度に司法書士が取り扱った不動産登記事件の総数は、約885万件。権利に関する登記手続の実に約73%が司法書士の手によって行われています。

ますます複雑化・多様化する

不動産取引と、司法書士不動産の大衆化、商品化現象、金融制度の発達、市民の権利意識の高揚・・・、さまざまな理由から不動産取引は年々複雑化・多様化し、その数も増加しています。それに伴い、不動産の権利関係もますます複雑化し、不動産の取引にあたっては高度な法律知識が必要となってきました。そんな現代、市民が専門家の助けを借りずに、自分の力だけで権利を護るのはとても難しくなってきています。
司法書士は登記手続を行うにあたって、当事者および実体関係の調査、確認などに事務の重点をおいて職務を行い、そのうえで申請書類などを作成し登記を申請します。このような司法書士の日常の活動は、不動産取引の安全と登記の真正の確保に貢献し、スムーズな不動産取引のための調整機能を果たしています。